メ~ブツ

 

「デザインってそんなに偉いんですか?」

 

 

 

つい先日、学生さんのひとりと会話していた時に出てきた言葉です。

デザインを学ぶ学生が、デザインの信奉者であるというのは、僕らが学生時代の頃であって、最近はそうではないようです。

課題の制作に悩み、切羽詰まった状態で、出てきた言葉。

それだけに、本心であり、正直な思いだと思います。

 

聞いた瞬間「そうそう!」と、頷くように同意したのは、その学生さんの言葉が意図するものとは、少しずれるかもしれないですが、いま自分が、なにかデザインに対して懐疑的になり、同じように「デザインは、そんなに偉いものではない」という気持ちがあったからです。

 

そして、まだまだ自分にもある、おごりを諭されたような気にもなりました。

 

 

そう、デザイン(デザイナー)は、そんなに「偉い」わけではないはずです。

 

 

デザインがすべてを解決できるように語られることもあるし、職種として他より優っている、とでもいうような場面もちらほら見かけますよね。

ある場面では、デザインの限界や無力さを客観的に受け止めることも必要で、自分のポジションならば、デザインというアプローチならば、何が出来るのかを謙虚に捉え、考える。

この一見、消極的で、弱さにも見えることこそ、逆に、強さではないかと思うのです。

 

 

どの世界でも、思い上がっちゃだめですね。

海老様のように、大きなケガを、我々デザイナーが負ってしまう危険性も、常につきまとっているはずですから。

お酒は楽しく飲みましょう!(終わり方が、本題とずれてる…)