2010年12月 9日 01:38
デザインってそんなに偉いんですか?
「デザインってそんなに偉いんですか?」
つい先日、学生さんのひとりと会話していた時に出てきた言葉です。
デザインを学ぶ学生が、デザインの信奉者であるというのは、僕らが学生時代の頃であって、最近はそうではないようです。
課題の制作に悩み、切羽詰まった状態で、出てきた言葉。
それだけに、本心であり、正直な思いだと思います。
聞いた瞬間「そうそう!」と、頷くように同意したのは、その学生さんの言葉が意図するものとは、少しずれるかもしれないですが、いま自分が、なにかデザインに対して懐疑的になり、同じように「デザインは、そんなに偉いものではない」という気持ちがあったからです。
そして、まだまだ自分にもある、おごりを諭されたような気にもなりました。
そう、デザイン(デザイナー)は、そんなに「偉い」わけではないはずです。
デザインがすべてを解決できるように語られることもあるし、職種として他より優っている、とでもいうような場面もちらほら見かけますよね。
ある場面では、デザインの限界や無力さを客観的に受け止めることも必要で、自分のポジションならば、デザインというアプローチならば、何が出来るのかを謙虚に捉え、考える。
この一見、消極的で、弱さにも見えることこそ、逆に、強さではないかと思うのです。
どの世界でも、思い上がっちゃだめですね。
海老様のように、大きなケガを、我々デザイナーが負ってしまう危険性も、常につきまとっているはずですから。
お酒は楽しく飲みましょう!(終わり方が、本題とずれてる…)
honda_t | 2010年12月 9日 01:38 | デザイン メ~ブツ