2013年9月 9日 15:34
産みの苦しみと楽しみ
報告が遅くなってしまいましたが、先月末にキレシャチの発売を開始しました!
(ゴールド¥980 その他カラー¥880)
レターオープナーとしても、とっても使い易いです。
これからは、ハサミで重要な書類を切リ落とすことも無くなりそうです。
このキレシャチ、2010年のメ〜ブツ展で発表された時はアクリル性のものでしたが、製品化されたものは、なんと紙製です!
3枚の紙が貼り合わされて出来ているのですが、細かい金鯱のウロコなどの表現は、レーザー加工です。
最近は流行の3Dプリンターの影に隠れていますが、近年の工業製品や、試作品製造など、もの作りの技術革命の一つであります。
ですので、実は加工費が高いです(汗)
ここはデザイナー、makira DESIGNの牧さんのこだわりでしょうね。
彼のブログでも紹介されていますが、意外にそのあたりのこだわりについては書かれていません(笑)
謙虚な人のふりをするためでしょうか。。。
あと、ものをじっくり見てもらえれば分かるんですが、「デザインのお遊び」も隠されています。
(ヒントは、キリンビール。酒飲みのおっさんにしか分からないかな、、、)
商品については、牧さんのブログや、販売しているLoopでじっくり観ていただくとして、少し裏話を。
メ〜ブツを最初に発表したのは、2009年のナゴヤデザインウィークなのですが、この展示を見た牧さんから「次回メ〜ブツを発表する機会があれば自分も参加したい」というような申し出をいただきました。
そして、翌年の第2回メ〜ブツ展の準備段階でお誘いして、有言実行、キレシャチと、スピンドライバーを発表してもらうことができました。
牧さんは建築系の大学を卒業後、建築事務所で経験を積み(たぶん)、その後何を血迷ったか、私の母校の大学院に入って、学生生活を謳歌してから、再度社会人になって(たぶん)、今に至ってるようです。
なので、世代は近いものの、大学では顔を合わせてはおらず、別の機会で知り合ったのが最初です。
母校の唯一自慢できる所は、特殊環境で学んだおかげか、同窓の学生の繋がりが強いのです。
牧さんも、メ〜ブツに軽く参加し、その後どっぷりと足が抜けなくなり、見事巻き添えとなってしまいました。(すみません)
メ〜ブツはいろんな場面で「デザイナーが好き勝手に商品を開発して売る」というものではないと言ってきました。
理想ではあるのですが、同じデザイナーの仲間が繋がり、社会(地域)と自分達の接点について考える機会になると良いと考えて今も動いています。
その意味でも、立候補して参加してくれた牧さんの行動力、また商品化に向けてのイバラの道を、血だらけで笑いながら通り抜けて商品にしてくれたことに感謝しています。
(スピンドライバーも商品化に向けて、色々と動いてくれましたし。。。)
彼は、人の話をはぐらかすのを信条にしている(きっと)ので、なかなか本心は話さないかもしれませんが、機会があれば、産みの苦しみを聞いてみて下さい。
たぶん、
「いや〜、勢いに流されちゃっただけで、てへへ。」
と返されると思いますが。。。
honda_t | 2013年9月 9日 15:34 |