メ~ブツ

今年のGWは、久しぶりにキャンプに出掛けました。

といっても、我が家の場合は、キャンプ場にあまり滞在せずに、日中は荷物とテント一式をそのままキャンプ場に残し、日中はその近辺に遊びに出掛けてしまいます。
(なので、以前、留守中に勝手に上がりこんだ大きなムカデのおかげで、深夜にテント内がパニックになったことも、、、)

これは元々バイクツーリングで、貧乏旅行していた名残で、宿代も節約しながら、食事はその土地の美味しいものを、というのが家族5人の大所帯になっても続いてるわけです。

今回は、以前住んでいた磐田市からもほど近い、掛川市。
何度も行ってはいるところではあるんですが、以前のブログにも書いたように、ねむの木こども美術館と、友人オススメの花鳥園が、目的地です!

 

 

 

 

中は撮影できないので、外観だけですが、とても良い作品がたっくさんあります。
アールブリュット、アウトサイダーアート等と呼ばれるものに分類されると思いますが、ねむの木学園のこどもたち(成人の人も含まれますが)の作品です。

フランス人画家・ジャン・デュビュッフェが、アールブリュットと名付けた芸術は、「生(なま)の芸術」の意味があり、障害をもった人の作品に限らず、広くは正規の美術教育を受けていない人たちによって創られた芸術作品の事だそうです。

これらの作品と、藤森照信氏設計の建築との相性が素晴らしく良くて、小さな美術館ですが、とても心地の良い空間と時間を体験できます。

この美術館より少し北側にも、坂茂氏設計の、ねむの木美術館があります。
オープンしたてに訪れて以来、2度目だったのですが、モダンな建築(素材)のため、経年変化が、周囲の自然とずれを感じさせてしまって、少し残念でした。
(展示作品は、もちろん良いですよ。)
日々再生される木々の方が、新しさ(モダン)を感じさせるですね。。。

 

 

もう一カ所は、掛川インター近くの花鳥園です。

 

 

 

 

もう、目と鼻の先に「エミュー」です。

ここは特に、フクロウ、ミミズクの種類がとても多く、普段見る事さえ出来ないそれらの貴重な鳥達を、腕に乗せて一緒に記念撮影出来るなど、噂通りの、鳥三昧です。

 

 

 

 

 

その他、御前崎のなぶら市場で新鮮な魚や、新茶アイスを堪能したり、名古屋から2時間と、近場なんですが、思った以上にGWらしくお休みを取る事ができました。

帰り際、子ども達に原発の事を話しながら浜岡原発の横を、通り過ぎて来たのですが、翌日に原発停止のニュースを聞く事になるとは、思ってもみませんでした。

 

こんな日常がとても貴重だということを、今まで以上に考えた今年のGW。
防潮堤建設後も、停止が継続されることを願うのみです。

メ〜ブツとは直接関係がないのですが、いてもたってもいられず、書きます。

一つ前のブログで、震災に対して私たちが出来る事、作り手から出来る事にすこし触れましたが、震災復興と同様にしなくてはいけない重要なもう一つは、このような事を再度起こさせない事です。


日頃の準備や避難など、備えを強化することはもちろんですが、地震、それに伴った津波は天災です。
それ自体の発生はどうにも止めようが出来ないのは明らかです。

私たちでも、再度起こさせない事ができるのは、人災である原発災害です。

静岡に住んでいる時、浜岡原発の近くを何度か車で通り過ぎる事はありました。
今回の災害が起きるまで、ぼんやりとしか原発の危険性を感じていなかった(日本に住む多くのひとがそうでしょうね)自分は、ほぼ何も感じず、何も考えず、そこを通り過ぎていただけでした。
いざ何か問われたとしても、日本人なら、日本の技術なら、チェルノブイリのような事は起きない、防いでくれるだろう、という、原発推進派ではないが、容認するようなことを言ったかもしれません。(信じたいという意味でも)

浜岡原発を運転/保安している、沢山の従事者の方々も同様に、危険を回避する努力を、今もこれからも続けていこうとしてるのは重々承知です。

ですが、人類が制御できない自然の猛威、天災に「想定」の言葉を使ってはいけないことが、今回はっきりしました。

東京電力(中部電力)が責任追及される所も多々あるのかもしれませんが、原発を作らせてしまった、政治への無関心さや、とめどないエネルギー消費を反省し、切り替えていく事を、今生きている我々「大人」に突きつけられていることを、強く認識するべきだと思います。

下記は浜岡原発停止を求める署名フォームです。
署名フォーム自体は最近出来たのですが、浜岡原発の反対運動を随分前から行っている団体です。


http://www.plumfield9905.jp/hamaoka/form/form.php

福井他の原発ももちろん縮小(廃止)されるべきですが、まずは、東海地震に備えて浜岡を止めなくてはならないようです。
※「浜岡原発を止めて電力は大丈夫か」などのQ&Aはこちらをご覧下さい。

署名を人に勧めるのは人生で初めてです。
ひとに勧められても
「こんなのやっても、ちゃんと効果あるのかねぇ」
内心、今まではいろんな署名に対して、こう思ってました。
でも今は、やれることからやるだけです。
単に、自分に対しての意思表明の意味でも良いのではないかと思います。

東海地震が起きてしまった後に、
「フクシマの後、なぜ大人は動いてくれなかったの?」
という子供達の問いかけにどう答えるのでしょうか。


“慣れない急ごしらえのボランティアより、自分の能力を活かした、「今までの自分」で何が出来るか考える。”


様々な所で阪神淡路大震災の教訓を活かして、このような事が言われてます。
そして、今、自分も、それについて悶々と考える日々が続いてます。
それで、すこし気づいたのが「自分の能力を活かす」ことは大事ですが、その「効率性」に捕われて動けないのでは意味がない、ということ。

能力とか効率を無視して、やれることからやり始める。
それが自分にとっては、初めて強い気持ちを込めた「署名」になりました。




浜岡近くには、大好きな、ねむの木学園ねむの木美術館があります。
こんな関連で思い出したくなかったけど、また久しぶりに行きたいなぁ。。。







近所(藤が丘)の桜が咲き始めました。いっぱい“春”

「みやげ話をそえた、みやげ物」

をコンセプトに、デザイナーが考えた名古屋の新しい名物として、2009年よりメ〜ブツプロジェクトはスタートしました。
ありがたい事に、発表から間もないにも関わらず、県内各所で販売いただく事ができ、また今回の「楽市楽座」のイベントにも参加させていただくことになりました。
メ〜ブツを考えようと思った背景には、もともと自分が地元の土地や文化への誇りのようなものが薄い、いやそれらを見ようとしていなかった事に対しての反省のようなものがあります。
そして、私を含めこのプロジェクトに参加した十数名のデザイナーは、これをきっかけに名古屋に詳しくなり、好きになり、少し誇らしげに名古屋のことを語れるようになりました。

折しも、3月11日に発生した「東日本大震災」で、「誇れる街」を失った人達の数は、本当に想像を超えたものとなってしまいました。

誇れる街には、誇れる人がいる。


その誇れる人は、家族であり、隣人であり、


そして、自分です。


誇れる人がいる限り、必ず「誇れる街」が生まれる。

今はそう信じて、我々の出来る事をやるしかないと考えています。
楽市楽座では、売上げの一部を義援金として寄付する予定ですが、金額としては僅かかもしれません。
でもその動きに賛同して、購入をしてくださるお客さまも多くいらっしゃいます。
今回の震災で、電力に限らず、今一度我々の目指すべき「暮らし」を考えなくてはいけないと痛感しています。


「本当に届けたいものを、作り手が作る!」


この当たり前の事が出来てない今、楽市楽座は貴重な場と言えるのではないでしょうか。
暮らし、社会、つながり、それらを作り出すことを目指す意味でも


「ツクリテがツクリテ」


このような自負を、私たちが持つことも必要なのだと思います。
もちろん慢心せずに、、、

店頭では商品説明に終始してしまうことも多いので、すこし内なる思いをここに書かせていただきました!

では、皆様のお越しをお待ちしております!

 

「楽市楽座」
ツクリ~テばざーる@東急ハンズ名古屋店
■日時:2011年3月19日(土)~4月17日(日)<am10:00-pm20:00>
■場所:東急ハンズ名古屋店 9F

 

 

 

 

楽市楽座

<< First << 3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13 Last >>